持ち家の住宅ローンと賃貸の家賃を支払う、どちらがお得なのでしょうか？

「賃貸の家賃を支払い続けるなら、持ち家（マイホーム）を購入して住宅ローンを支払った方が将来的に自分の家になるのでお得ですよ」と聞いたことがありませんか？

本当にお得なのでしょうか？

結論

リセールバリューの高い物件を買える人は、持ち家を購入した方がお得

リセールバリューの高い物件を買える自信がない人は、賃貸にした方がお得

例えば、賃貸の家賃が１０万円、一戸建ての住宅ローンが８万円の場合だと一戸建ての方がお得に見えます。しかし、支払い金額のみで判断するのは危険です。

「リセールバリュー」とは、所有している資産を売却するときに「いくらで売れるのか」という考え方で、高額な買い物をする場合に「資産価値」として考慮すべき考え方です。
どういうモノかというと

持ち家の場合、

という感じで、よほど立地の良い場所でない限り、購入した瞬間から住宅の価値は下がっていきます。

例）3,000万円で購入した住宅が、２年後に売却すると2,400万円なんてことも

そのため、住宅を購入する際に全額を住宅ローンにした場合、ローン金額の3,000万円を毎月返却していくことになります。しかも、ローンには「金利」が発生するため、支払い総額は3,300万円と増えていくため借りた金額以上に支払う必要があります。

リセールバリューの低いでは、住宅の価値は徐々に下がっていくのに、支払うお金は3,000万円以上を支払い続ける・・これでは「お得」とは言えないですね。

超低金利の時代だとあまり気にならないですが、いずれ金利は上昇するはずなので、20年や30年という長期で考えると「金利」を甘く見ると痛い目に合います。住宅ローンは「借金」なので要注意です！

将来的にローンを支払い続けることが出来るのか、大事な要素です。
「給与の何割だから大丈夫」という目安は住宅ローンを回収できるのか否かといった、銀行から見た目安であり、皆さんが支払い続けられるのかは別です。

毎月の生活費とは別に、住宅ローンを支払う費用が余剰資金として用意できるのであれば問題ありませんが、住宅ローンによって生活費を切り詰める状態になると苦しい家計状態となります。

住宅ローン以外にも、一戸建ての場合は固定資産税、火災保険、設備修繕費と色々な維持費が必要です。インターネット料金も一戸建ての方が高い傾向があります。

住宅購入時には、こういった諸経費を含めてトータル費用で判断する必要があります。

もしも、住宅を手放すことになっても、リセールバリューの高い住宅を購入していれば高く売ることができるため「住宅ローンだけが残ってしまった・・」なんてことが回避できます。

一方で、賃貸は基本的に家賃のみで支払いは済みます。

もしも、家賃の支払いが苦しくなったら安い物件に引っ越すことが可能です。逆も可能で、お金の余裕ができたら、立地の良い場所に引っ越すこともできます。収入や家計の変化によって選択肢があるのは、大きなメリットですね。

今回は、リセールバリューの観点では住宅（一戸建て）は「おススメしない」いう内容でしたが、持ち家を否定している訳ではありません。

僕は、一戸建てを購入して住んでいるため、一戸建てには多くのメリットがあり、とても快適な毎日を送っています。どちらかというと、集合住宅より一戸建て派ですｗ

賃貸と持ち家を比較する際には「リセールバリュー」を考慮して判断しましょう。

生活スタイルにより賃貸と持ち家のメリットは人それぞれですが、お金に困らない生活をするためには、支出を減らしたり資産価値を考慮することは大事な要素ですので、参考してください。